担当する事件の概要ですが、グループによる強盗傷害事件で、被告人は主犯格とは言えない20代前半の男性です。高校時代の友人などが集まって、女子高生を装って出会い系サイトで中年男性の被害者を夜の公園のトイレに誘き出し、仲間の未成年女子がいっしょにトイレの個室に入って被害者が下半身裸になったところで、被告人と主犯格男性が登場し、口止め料として金を要求します。いわゆるハニートラップとか美人局(つつもたせ)という犯罪ですが、本件では被害者が抵抗したため、主犯格男性ともみ合いになり、結果的に被告人も加担して被害者に怪我をさせたうえ、見張り役だった被告人が被害者から財布を奪って逃走しました。
尚、被告人はこの事件の前に、別のグループで工事現場から夜間に工具類を盗んだ事件でも、見張りと換金の役割で加担しており、2つを合わせた事件としての裁判です。