裁判員裁判⑩裁判の流れ

裁判員裁判でも裁判の流れは同じで、冒頭陳述、証拠調べ、論告求刑、弁論、評議、判決というように進みます。公判日程は4日間ですが、判決の前に1日裁判員の評議の日程が入ります。
事件自体は被告人が犯行を認めており、有罪無罪の争いはなく、情状酌量をどうみるかに主な論点があります。事実認定で若干相違点があり、もみ合っている最中に被害者の服を脱がしたのか、勝手に脱げたのかという、全体の中ではあまり重要とは思えない点ですが、裁判の時間配分ではこの点の議論に相当の時間を費やしました。肝心の情状についての議論がかすんでしまった印象は否めません。
プロ裁判官の方の説明では、法形式としては強盗傷害事件なので、執行猶予がつくかはギリギリのケースだそうです。