裁判員裁判⑫論告求刑

犯行の事実関係にあまり争点がなく、証拠調べや証人尋問もたんたんと2日目には終わって、3日目の論告求刑に移ります。検察は美人局という発覚しにくい悪質な犯行で被害者に怪我をさせた罪は重く、懲役5年の求刑です。弁護側は被告人が初犯で主犯格とは言えず、父親が今後の監督指導に責任を持つので、実刑ではなく執行猶予を求めます。
裁判長が同じ世代の父親として、被告人とその父親に厳しい質問をしていたことと、被告人が犯行の動機として、「断るのが面倒だった」と言っていたことが印象に残りました。